早稲アカ 2018秋フェス「開成中学・高等学校進学講演会」2

開成中学・高等学校進学講演会の続きです。

講演テーマ「未知の社会で生き抜く力を養う」

今回参加の主目的である(早稲アカの先生方すみません!)柳沢校長先生の講演です。お顔は著書やWebなどで写真から認識していましたが、直接拝見するのは初めて。イメージ通り穏やかで優しそうな雰囲気でした。笑

「なぜ学校に通うのか」から「学校の存在意義」「集団に馴染むためには」「話す能力を成長させるためには」「自己肯定感と自信」「褒めることの大事さ」「垂直比較で褒めること」、そして開成学園の「自主性・自律性を育む教育」についてを順序立ててお話されました。その中で印象的だった「褒めることの大事さ」の内容をメモ書きから抜粋します。

(内閣府が出した平成26年度の「子ども・若者白書」に世界7カ国の若者の自己肯定感と自信に関する比較調査によると)どの世代でも日本は極めて低い。子どもが低いのは大人たちの自己肯定感と自信が低いから。アメリカ人がなぜあれほど自信満々で堂々としているのか、それは「褒める教育」で育っているから。日本語と比べて英語には褒め言葉も多い。つまり自信を育てるには上手に褒めること。

親は子どもの成長に合わせてハイハイの時期から環境を整え子どもの挑戦を後押しする。「這えば立て、立てば歩めの親心」、子どもができたことを褒めるのは乳幼児期はもちろんのこと、中学生になっても欠かすことのできない大切な親の役割。

親には子どもが生まれたばかりの記憶がまだ明確に残っている。最初は首もすわらなかった赤子がだんだん動けるようになる、子どもの過去と比較して成長をした点を無条件に嬉しく思い褒める。子どもにとって何よりも励みになるのが、親の喜ぶ様子を見ること。子どもは親が笑顔になることを一生懸命する。親の喜ぶ様子を見て子どもはやっていいんだなと思う。

褒めることが大事。ポイントは具体的に褒めること。何に対してどんな点を褒めているのか明確に表現する。ただ「いいね」と褒めるのではなく「○○ができるようになったのね、すごいね!」と進歩した点・改良が加えられた点を具体的に褒める。

子どもが年齢を重ねていくと親は子どもの過去と現時点を比較するという感覚を失い、他の子と比較し始める。比較する対象は他人ではなく過去の本人。『垂直比較』過去のその子自身と比較してどう変化したのかを褒めること。

居場所の確保、保護者の肌の温もりを感じられること。

子どもを褒めることの大事さを改めて痛感しました。そして子どもの話を辛抱強く聞くこと、これも頭にしっかり入れておこう。

また開成の生徒たちに自己肯定感と自信に関するアンケートした結果、日本の若者の平均値より軒並み高い値になったと上記のグラフに重ねて説明されていました。学校が楽しいか?というアンケートでは、毎年98%以上の生徒が楽しいと答えているそう。

講演締めのご挨拶で、「今話したような内容をまとめた本が、Amazonで私の名前で検索すればごろごろと出てくると思います。」と笑いを取りながら自著を宣伝されていました。笑

昨日発売されたこちらについてもチラリと触れて。早速Amazonでポチッと!笑笑

質疑応答

講演後は事前アンケートを基に、柳沢校長先生への質疑応答コーナーとなりました。「中高一貫校のメリット」「開成学園が考えるリーダー像」「開成学園の時代と共に変わらないもの、相違点」「進路指導について」などについて応えていただきました。

開成学園の自主性・自律性を育む3本の柱

開成学園で大事な3つの柱は「授業」「部活」「学校行事」。授業は基礎的な学問力を付けるためにある=学び方を学ぶこと。部活は自分の好きなことを極め個性を磨くため。学校生活は社会性を身に付けるためにある。

他にも記憶している限りで上げると、開成の教育は自主・自律なので生徒の進路希望に合わせていて、東大に行け!とは指導していない。生徒はみんな捻くれているから学校で「東大を受けなさい」と指導したら誰も受けなくなっちゃうかも、と笑いながら話されていました。

面倒見が悪い学校と思われているが、生徒が相談してきたら進路指導や留学についても細かくアドバイスする体制を整えている。上記の生徒アンケートで学校生活が楽しくないと言った生徒にはしっかり向き合って話しを聞き、場合によっては保護者を呼んで面談をしたりときめ細やかな対応をしている。生徒によってはかなり面倒見が良い学校になるのでは?と。同じようなお話を麻布の説明会でも聞いたような…笑


書籍で読んでいた内容と重なる部分はありましたが、柳沢校長先生のお話はとてもユーモアがあり聞いていてとても心地よかったです。柳沢校長先生の教育論には共感できるなぁ…と改めて感じた機会になりました。自主・自律の精神を謳う学校は多いですが、やはり大きく惹かれるポイントです。